消防設備士 甲種・乙種 設備管理(ビルメン)業界において非常に重要度が高まっている国家資格の一つで甲種(工事及び整備・点検)及び乙種(整備・点検のみ)に分類されています。
甲種は、特類から5類までの6種類、乙種は、1類から7類までの7種類がありそれぞれで試験があります。
受験資格ですが、乙種ならだれでも受験できますので、まず乙種第6類の消火器を受験することをお勧めします。
消火器は、全ビルに設置されていますし、最近加圧式消火器で事故例が多いことから、法改正され10年以上経過の消火器は、耐圧試験が義務付けられたことにより実質更新しなければならなくなったため注目されています。
この6類は、もともと乙種しかありませんので、ぜひとも最初に取得してほしい資格です。
次にもし第2種電気工事士や、建築士の資格をすでにお持ちの方や大学等の指定学科卒業生は、甲種も受験できます。他にも受験資格になる場合がありますので、消防設備の実務経験が無い方でも甲種を受験することができる可能性がありますので、一度確認してみてください。
同日に2種類の試験を受験可能ですが、無理せずコツコツ取得していけばよろしいかと思います。
甲種特類 特殊消防用設備等
甲種第1類 屋内消火栓設備、スプリンクラー設備等
甲種第2類 泡消火設備
甲種第3類 不活性ガス・ハロゲン化物・粉末消火設備等
甲種第4類 自動火災報知設備、ガス漏れ火災警報設備等
甲種第5類 避難梯子、救助袋、緩降機
乙種第6類 消火器
乙種第7類 漏電火災警報器
全て取得しているつわものもいらっしゃいますが、私は、甲種1・4・5類と乙種6類しか取得していません。
当時管理していたビルで必要だったのがその種類だったためですが、最低限これだけもっていれば、たいていのビルで困ることはありませんでした。
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参考資料2
最近は、ほとんど外注が多いですが、工事、点検の立会いをするにしても、何もわからないシロートよりは、優遇されると思います。
試験は、消防試験研究センターが各都道府県で実施し、年間数回実施されるところもあります。
住所地以外の受験も可能なので比較的取得しやすい資格です。
ただ、取得後2年以内、以降は5年以内に再講習(7,000円)を受講しなければなりませんので注意が必要です。7種類を別々に受けるのではなく組み合わせて受講できるため全て取得しても3種の講習を受ければ足ります。
設備管理(ビルメン)業界で最近ボイラーを取り扱う事業所は、減少傾向にありますが、病医、ホテル、大規模商業施設などには、まだまだ設置しているところがたくさんあり、規模によっては取扱作業主任者を置かなくてはなりません。
小型ボイラーでは、免許不要ですが、伝熱面積が25㎡未満で2級ボイラー技士の資格、25㎡以上500㎡未満で1級ボイラー技士の資格、500㎡以上で特級ボイラー技士の資格が無いと作業主任者には、なれません。(2級以上取得していればどのボイラも扱うことはできる。)
よく、大型の事業所や、病院、ホテルなどのボイラー設置の事業所の求職情報で、ボイラー技士資格所持者「優遇」や「求む」とか見かけますが、規模により絶対必要な作業主任者が望まれるケースが多々あります。
作業主任者でなくとも、取扱いする職場では、知識人としての必要性も重視されるため、ぜひとも取得しておきたい資格です。
2級ボイラー技士資格は、危険物乙種4類と並んで年間試験回数が多く、独学で比較的取りやすい資格です。
職業訓練校などを卒業した人は、ほとんど取得しているようです。
受験資格は、以前では、実務経験のない人はボイラ協会の実技講習(3日間)を先に受ける必要がありましたが、受験者数を増やすためか、現在は、誰でも受験できるようになっています。
ただし、合格して免許を申請しようとすると実務経験(ボイラ協会の実技講習でもOK)が必要です。つまり先付けから後付けOKに変更されています。
このことより、少し受験しやすくなったと言えるでしょう。
ボイラー技士試験の合格率
二級ボイラー技士 合格率 約50 %
一級ボイラー技士 合格率 約43 %
特級ボイラー技士 合格率 約32 %
級が上がるほど合格率は減っていますが、とりあえず2級を取得し、上を目指す人は、1級、特級とチャレンジしてください。
この資格もビルメン業界必須資格の一つで、ボイラ技士同様最近対象設備は減少傾向にありますが再就職などでは、有利になる資格です。 この資格も独学で取得可能ですので、ぜひ頑張って勉強してください。
冷凍機械責任者は、高圧ガス保安法に規定される高圧ガス製造保安責任者の資格区分の一つで、冷凍にかかわる高圧ガスを製造する施設において保安の業務を行う国家資格です。
・ 第一種:主に大型冷凍空調機器を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行う方に必要な資格で、全ての冷凍の製造施設に関する保安に携わることができます。
・ 第二種:主に中型冷凍空調機器を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行う方に必要な資格で、1日の冷凍能力が300トン未満の製造施設に関する保安に携わることができます。
・ 第三種:主に小型冷凍空調機器を備えている施設、冷凍倉庫、冷凍冷蔵工場等において、製造(冷凍)に係る保安の実務を含む統括的な業務を行う方に必要な資格で、1日の冷凍能力が100トン未満の製造施設に関する保安に携わることができます。
第二種冷凍機械責任者を取得するとかなり有利ですが、とりあえず3冷資格から確実に取得したほうが、よいでしょう。
また、高圧ガス保安協会の行う講習を受講すると一部科目免除がありますので、自信のない方は、検討してみてください。
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受験者数は、第三種冷凍機械責任者が約7,000~8,000人、合格率は40~50%、第二種冷凍機械責任者が約4,000人前後で合格率は20~50%で年によってばらつきがあります。
ビルメン業界において危険物乙4という資格は、比較的取得しやすい免許で、登竜門といえる資格です。
職業訓練校の出身者ならほとんどの人が、取得または、受験経験があるのではないでしょうか。
勉強せずとも取得できるほど超簡単という資格ではありません。
参考書も沢山出ていますし、何といっても年間試験回数が多い(東京では、月3回のペース)ので年間一発勝負の試験に比べてチャレンジしやすいということです。
参考書は、赤本と呼ばれる向学院の教科書を筆頭に危険物安全協会の例題集、ゴロ合わせで覚えやすく解説しているもの他多数出ています。
人にもよりますが、覚え方のコツを記載している解説付き問題集を3回以上真剣にやっていただけたら合格確実ではないでしょうか?
参考書を初めて見た人は、専門用語や危険物の種類、数値、化学式などをみて 「こりゃダメダ!」と思われた方もいらっしゃると思いますが、とにかく問題をやりながらさらっとすすんでみてください。そうすると問題の答えが、自然にしぼられて来てなぜか解ってしまうという現象を体験できるでしょう。
色々な参考書や問題集(過去問)を数冊やるより、「これだっ!」て決めた解説付き過去問を3回以上繰り返してやる方が間違いなく合格への近道だと思います。
講習に行くほどでもありませんが、危険物安全協会が実施している受験準備講習というのもありますので、独学では不安と感じる方は調べてみてください。
最近は、DSソフトでも出ているみたいです。ゲーム感覚で覚えやすいのでしょうか? ワタシ的には、ピンときませんが・・・
また、「この参考書、問題集、解説書がお勧めだよ!」というのがあれば紹介してください。