設備管理(ビルメン)業界で最近ボイラーを取り扱う事業所は、減少傾向にありますが、病医、ホテル、大規模商業施設などには、まだまだ設置しているところがたくさんあり、規模によっては取扱作業主任者を置かなくてはなりません。
小型ボイラーでは、免許不要ですが、伝熱面積が25㎡未満で2級ボイラー技士の資格、25㎡以上500㎡未満で1級ボイラー技士の資格、500㎡以上で特級ボイラー技士の資格が無いと作業主任者には、なれません。(2級以上取得していればどのボイラも扱うことはできる。)
よく、大型の事業所や、病院、ホテルなどのボイラー設置の事業所の求職情報で、ボイラー技士資格所持者「優遇」や「求む」とか見かけますが、規模により絶対必要な作業主任者が望まれるケースが多々あります。
作業主任者でなくとも、取扱いする職場では、知識人としての必要性も重視されるため、ぜひとも取得しておきたい資格です。
2級ボイラー技士資格は、危険物乙種4類と並んで年間試験回数が多く、独学で比較的取りやすい資格です。
職業訓練校などを卒業した人は、ほとんど取得しているようです。
受験資格は、以前では、実務経験のない人はボイラ協会の実技講習(3日間)を先に受ける必要がありましたが、受験者数を増やすためか、現在は、誰でも受験できるようになっています。
ただし、合格して免許を申請しようとすると実務経験(ボイラ協会の実技講習でもOK)が必要です。つまり先付けから後付けOKに変更されています。
このことより、少し受験しやすくなったと言えるでしょう。
ボイラー技士試験の合格率
二級ボイラー技士 合格率 約50 %
一級ボイラー技士 合格率 約43 %
特級ボイラー技士 合格率 約32 %
級が上がるほど合格率は減っていますが、とりあえず2級を取得し、上を目指す人は、1級、特級とチャレンジしてください。